中東・アフリカ政変での役割
2010年末のチュニジアで、野菜売りの青年が、強権主義の警察に拷問にかけられ、
釈放後に焼身自殺を図ったというニュースが報じられました。
その青年は野菜を無許可で販売していたので検挙されたのですが、権威主義の
傍らで、不要な拷問を受けた実態が明らかになりました。
そして、この青年の焼身自殺を撮影していた人がいて、その映像をフェイスブック
(FACEBOOK)で公開したのです。
こうして、中東・アフリカにおける全ての革命は始まっていきました。
権威主義で国民を抑圧する北アフリカの政府が、次々に革命のもとで政変という
事態に陥ったのです。
エジプトでの大統領亡命や、リビアの連日の抗議行動のニュースはご存じかと
思います。
実際のところ、エジプトなどでは、インターネット普及率は全体の50%にも
満たないとのことです。
しかし、フェイスブックに沢山の新規ユーザーが集まり、動画を共有し、
情報を交換しあって革命を勝利に道いたことは、紛れもない事実です。
それまで人類が経験した革命で、決して対面することのない僻地の人々にまで
情報の詳細が短時間で伝達され、スムーズにその勝利を手にするようなことは
なかったと思います。
フェイスブックは、人々の行動した結果をスピーディーに完全なものにしたのです。
この出来事は、時代を象徴する出来事として、世界的な話題になりました。
フェイスブックの底力を目の当たりにせざるを得ない、とても印象的なことで
あったと思います。